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ロシア、サンクトぺテルブルグで演劇の演出を学んでいます。ロシアの演劇学校の授業内容。さらに、ロシアを中心としたヨーロッパ演劇の現状についてお伝えします。
演劇制作において、演出家が制作を兼ねる際の問題。
現在、コルテス作『黒んぼと犬たちの闘争』、東京公演(2015年5月29-31日、日暮里d-倉庫)の制作、演出としてHP立ち上げ、票券システム構築、チラシ作成、演出プランなどを行っている。演出と制作を同時に行うのはあまりの事務量の多さからよく途方にくれ、精神的にも憂鬱になることが多く、体調不良の原因となる。1年半前から制作者や票券担当者を決めていたが、スケジュールの関係でドタキャンがあり、演出の私が福岡公演と同じように制作を行っっている。福岡市では行政の文化振興財団や大学がアートマネジメントセミナーを毎年10年間にわたって行ってきたが、そこで演劇制作ができる制作者が育ったという話を聞かない。地域の演劇集団を支える実務ができる演劇制作者の育成が急務だと思う。演出家が制作を兼ねているとどうしても専門性に欠けるし、精神的・肉体的にも大きな負担となってスケジュールに遅れが出てしまうのである。制作者の不在による演劇制作の問題は市民と演劇人が協力して解決しなければならない問題である。ときどき制作力が低いと私が責められることがあるが演出家1人の制作力だけを問題にするのはあまり建設的解決策ではない。少なくとも地域の演劇団体の制作を兼ねている演劇人が制作に関する相談ができる環境をつくることが必要である。
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