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ロシア、サンクトぺテルブルグで演劇の演出を学んでいます。ロシアの演劇学校の授業内容。さらに、ロシアを中心としたヨーロッパ演劇の現状についてお伝えします。
アカデミー第5週 「生活を点検すること」と「自分の自然に聞くこと」2
ぺテルブルグは現在14度です。といっても夜は3度にまで下がるので真冬用のコートを着ています。

先週は風邪をひいて1週間アカデミーにあまり行けなかったので、新しい情報を書けません。

先週までの復習までに、演技のクラスのエチュードを振り返ってみます。
現在エチュードの課題は以下の7つです。

①動物の生活
動物を観察しての生活を演じる
②室内での生活
たとえば部屋の中でのアクシデント
③屋外での生活
たとえば屋外での出来事
④人生での最初の経験
自分の人生で初めての経験
⑤子供の生活
子供を観察してその生活を演じる
⑥物の生活
たとえば、目覚まし時計の心理や行動を演じる
⑦自分の生活
自分が朝起きた時の心理的行動など

ざっとこんな感じの7つのエチュードを現在行っている。

これらのエチュードを演じたり準備したりして感じることは、自分の生活に意識てきになることだ。
スタニスラフスキーは人間の生活の順序や論理的一貫性があることを強調しているが、
エチュードについて考えると自分の生活の一貫した行動を意識するようになる。
むしろエチュードが、無対象行動の面でうまくできたかどうかよりも「自分の生活を点検すること」が大事だということだろう。

ただし。①の動物の生活は自分の生活を点検することにはならないでわないかと言うひともいるだろう。
動物の生活を演じるのは自分の中の自然を学ぶためだろう。
自分の中の自然に聞くためには、本当の自然を観察して自然と自分の関係を知ることが必要なのだ。
スタニスラフスキーは「自然は芸術の母」と言っている。

ただし、自然を観察して動物を演じるという趣旨からすれば、動物園の動物ではなく、自然の中の動物を観察しまければ意味がないというのが私の解釈である・・・。
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