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ロシア、サンクトぺテルブルグで演劇の演出を学んでいます。ロシアの演劇学校の授業内容。さらに、ロシアを中心としたヨーロッパ演劇の現状についてお伝えします。
アカデミー第2週 俳優の仕事は軍隊のようなものだ
ペテルブルグは現在20度ぐらいですが、夜は10度ぐらいになるときもあり、いつもコートを着てアカデミーに通っています。

授業は今週も先週と同じで、バレエ、舞台動作、発声と演技だった。発声の授業は体全体を使って発声する訓練をするのがロシアの発声訓練の特徴だと思う。たとえば、立って、体全体を上下に動かしながら発声の訓練をするのが最もわかりやすい例だろう。

バレエの先生は元国立ボリス・エイフマンバレエ団のダンサーだった人で、よくエイフマンの事を授業中に話す。私もエイフマンバレエ団(ペテルブルグが本拠地です)が大変好きなので、バレエの先生の話は面白く聞いています。なぜスタニスラフスキーが俳優の訓練にバレエが必要だと考えたのか先生に聞いたところ、俳優の舞台での感情をバレエの訓練が助けてくれるからだと先生個人的には思うと教えてくれた。本当に親切な人である。私のロシア語の理解力が低いのでいつも気を遣わせている。申し訳ない。

演技の授業は二人の主任助手が交代で教えに来ている。
先週何度か一人の助手が、俳優の仕事は軍隊のようなものであるとスタニスラフスキーが言っていると繰り返し言っていた。そのとうり、時間を守ることが厳守されていたり、毎日皆で無言で一緒に座る訓練等を行っている。

さて、今演技のクラスで主に行っていることは、緊張と弛緩、与えられて状況を生きる、それから無対象行動によるエチュードである。無対象行動は俳優と観客がともに劇的な体験を共有する入口になると『俳優の仕事』にスタニスラフスキーが書いていた。
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2010/09/13(月) 05:15:22 | URL | たかさき #JalddpaA [ 編集 ]
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