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ロシア、サンクトぺテルブルグで演劇の演出を学んでいます。ロシアの演劇学校の授業内容。さらに、ロシアを中心としたヨーロッパ演劇の現状についてお伝えします。
劇団天地公演「お気に召すまま」に出演します
皆様、秋風をかんじるこの頃いかがお過ごしでしょうか。
さて、この週末の9月24・25日の両日、劇団天地制作、シェイクスピア原作「お気に召すまま」に出演します。

キャスト、スタッフ一同、現在、稽古に励んでおります。
素晴らしい公演にしたいと思っておりますので、
是非、お誘いあわせの上、ご来場ください。

公演の詳細とチケットの予約は
劇団天地の以下のサイトから、お願いします。

https://sites.google.com/site/gekidantenchi/
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大野城まどかぴあ制作『浮足町アンダーグラウンド』を観た
大野城まどかぴあ制作『浮足町アンダーグラウンド』を9月10日19:00の回で観た。以下現在のこの公演に関する雑感である。この公演は地域創造が公共劇場を対象に助成している企画で公的資金がある程度使われている。
しかし劇作家が本番10日前に変更になってしまった。私が観劇したところ浮足町という炭鉱町の地下に人造採掘人間ホランドがいるという内容だった。しかしホランドは資本主義の象徴なのか?それとも福岡の炭鉱の歴史の中で出てくる事実を象徴しているのかよく分からなかった。
また最後まで出てこないホランドを探す「物語のない不条理劇」なのか判断できなかった。つまり戯曲のジャンルが象徴主義なのか、不条理劇なのか、リアリズムか一見したところ分からないところに『浮足町アンダーグラウンド』の戯曲を書いた内藤裕敬の劇作にまず問題がある。そのあたりからこの公演の感想を書いてみたいと考えている。まず大野城まどかぴあは『浮足町アンダーグラウンド』の中島かずき版と内藤裕敬版をまどかぴあの図書館等で市民が読めるようにするべきだ。原作と上演台本両方を読んでみないと劇作家変更の正当性制を観客が判断するのは不可能だからである。
率直に感想をかくと初めから最後まで『浮足町アンダーグラウンド』興味を持てなかった。おそらく第1に台本のジャンルが明確でない問題があったからだろう。また第2に俳優の基本的訓練(無対象行動、状況の提案、季節や時間など自然の再現。相手の台詞を聞いて答えること)が出来ていないことが問題だったのだろう。
とはいっても日本の公共劇場には演劇人の人材育成に関してもっと体系的な仕事をしてもらわないと困るので、また改めて時間を見つけて『浮足町アンダーグラウンド』について感想を書きたいと考えている。情報公開のために新聞などの大手メディアはこの公演に関してなるべく早く批評を載せるべきである。